自動平衡還流沸点測定装置PILODIST 1120CCASTM D1120、SAE J1703 / J1704、JIS K2233 / K2234PILODIST GmbH社
ASTM D1120 「Standard Test Method for Boiling Point of Engine Coolants(エンジン冷却液の沸点の標準試験方法)」に完全準拠した、自動平衡還流沸点測定装置です。簡単な操作で正確に測定を行うことが出来ます。
エンジン冷却液(不凍液)やブレーキ液が大気圧での平衡条件下で沸騰し始める温度を測定するために作られた方法ですが、あらゆる分野のサンプルにも応用が可能です。
100 mLフラスコに 60 mL のサンプルを採取し、 大気圧下でマントルヒーターで加熱を行います。PILODIST 1120CC型の大きな利点は、初期のサンプル沸騰と平衡還流沸騰状態(1秒あたり 1~2滴の還流)になるため、平衡状態を完全に自動で制御することです。手動試験では調整に手間がかかり、ミスも発生し得る操作ですが、本装置ではこれらの制御が自動で行われるため、無人でも正確な測定を行うことができ、測定中のすべてのパラメーターと結果が表示されます。
沸点と気圧の関係により再現性が大きく異なることが知られている試験ですが、本装置では気圧センサーを内蔵しているためソフトウェアが結果を自動的に補正します。
基本的な測定以外にも、湿潤沸点、化学的安定性、高温安定性の測定にも対応し、幅広いカスタマイズが可能です。
製品詳細
準拠規格 | ASTM D1120 / D3306、SAE J1703 / J1704 / J1304、ISO 4925、FMVSS 116、 JIS K2233 / K2234、TSD No.116 |
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測定温度上限 | 450 ℃ |
運転圧力 | 大気圧 (ソフトウェアによる気圧補正あり) |
冷却管 | 外部冷水循環器 または 水道接続 |
設置条件 | 排気フード下への設置を推奨 (または室内換気) |
フラスコサイズ | 100 ml (サンプル量: 60 ml) |
測定制御 | 7インチ カラータッチスクリーン (日本語表示対応) |
データメモリ | 最新99試験の測定結果を内蔵メモリに記憶 |
インターフェース | USBポート x 2、RS232C x 2 |
電源 | AC230V 50/60Hz 3000W |
寸法・重量 | 500 (W) × 340 (D) × 670 (H) mm、20 kg |