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CCCFP法 自動引火点試験器ERAFLASHASTM D6450 / D7094eralytics社

 

少量、迅速、安全性にも優れた引火点試験器

1ml (ASTM D6450) または2ml (ASTM D7094) の少量サンプルで引火点の測定を行い、わずか3~10分で試験結果が得られる自動引火点測定器です。専用試料カップにより、引火点の測定が完全密閉で行われるため、裸火や引火炎が露出することなく、最も安全に引火点試験を行える装置です。

独自開発のペルチェ・ブースト・テクノロジーの採用で、電源接続のみで 空冷にて0℃から引火点の測定が簡単に行えます。さらに、外部冷却水循環を行うことで-25℃からの測定にも対応します。
高温オプションの仕様を搭載することで、測定上限が420℃まで上がるため、1台の装置で -25~420℃までの引火点測定をカバーします。
高温のサンプル測定時においても、測定後のサンプル冷却を迅速に行うため、全体の操作時間を大幅に削減します。

別途、低温仕様の準備もあり、-40~120℃の測定範囲も対応します。

ペンスキーマルテンス密閉法引火点試験 (ASTM D93、JIS K2265-3) との比較がASTMによって国際的な照合試験で行われ、統計的なバイアスが示されず、CCCFP法は互換性があることが証明されました。

追加オプションとして小型密度試験器「ERADENS XS」を接続することで、引火点と密度の試験結果を管理することが可能になりました。

GHS区分の引火性液体の判定といった評価試験にも適しており、コンパクトな設計で場所を選ばず測定できる画期的な引火点試験器です。

 

測定原理

サンプルを規定のサンプルカップ (A) に採取し、測定室にセットします。
測定開始後、サンプルカップは自動でリフトされ天板オーブン (B) に密着して密閉されます。サンプルはサンプルカップごとオーブンにより加熱され、精密温度センサー (C) によりサンプル温度が監視されます。
規定の速度でサンプルを加熱し、設定された温度までサンプル温度が上昇すると、測定部のアークピン (D) がカップ内で駆動し、高電圧アークを放出します。高電圧アークによりサンプル蒸気に引火が発生すると、カップ内の圧力が急激に上昇します。
装置内部につながれた圧力トランスデューサーにより、この圧力上昇を検知し、引火点として報告します。

※ CCCFP法 = Continuously Closed Cup Flash Point (連続密閉式引火点)

製品詳細

準拠規格 ASTM D6450 / D7094
相関規格 ASTM D56 / D93 / D3828、JIS K2265-1 / 2 / 3、ISO 2719  (相関プログラムによりにより試験結果を算出)
測定範囲

標準仕様 0~200℃
高温仕様 0~420℃

  • 通常モデルおよび高温仕様では、外部冷水循環器による冷水循環を行うことで、-25℃からの測定が可能
  • 冷水循環を行わない場合の下限温度は0℃になります(室温25℃)

 

低温仕様 -40~120℃

  • 0℃以下の測定では外部冷水循環器による冷水循環が必要
温度制御 ペルチェ・ブースト・テクノロジーによる高速加熱・冷却システム
温度平衡精度 0.1℃
測定時間 約3~10分
引火検知方法 密閉式カップでの引火による圧力上昇検出
試料容量 ASTM D6450:1ml
ASTM D7094:2ml
測定制御 タッチパネル式ディスプレイによる操作 (8.4インチ)
データ保存 内蔵メモリ100,000データ
インターフェース イーサネット、USBポート x 4、RS232C x 1 
言語 日本語表示対応
オプション 12VDC/8A カーバッテリ用接続コネクタ
電源 AC100V 50/60Hz 1.5A
寸法・重量 240 (W) × 350 (D) × 340 (H) mm、9.7kg

ERAFLASH 紹介動画

ERAFLASH 操作説明動画