水中油分分析計ERACHECK ECOASTM D8193eralytics社
フロン系溶媒不使用の水中油分分析
水中油分分析に使用される従来の溶媒は、フロン系溶媒を使用することからオゾン層に悪影響を及ぼしていました。 ASTM D3921 試験法が廃止されたことから分かるように、それらのほとんどは国際的に使用が禁じられています。
代替法としてガスクロや重量測定などの試験法がありますが、汎用性や再現性が限られており、大体法としては役立っていません。
ERACHECKシリーズは、安価で容易に入手できるシクロヘキサンを溶媒とし、環境に安全で、さらに簡易な操作性で精度の高い試験結果を提供する場で唯一の分析装置です。
サンプル抽出 ～ 測定
① 水サンプルのサンプリング
② 溶媒の注入
③ よく振って混ぜる
④ 静置して二層に分離させる
⑤ 水を足す
⑥ 試験サンプルの採取
⑦ 装置に注入して測定
製品詳細
| 準拠規格 | ASTM D8193 |
|---|---|
| 関連規格 | 赤外分光法： ASTM D7678 / D3921 / D7066、IP426 ガスクロマトグラフィー： ISO 9377-2、ISO 9377-2 (mod) OSPAR、ISO 16703 重量測定： EPA 1664、EPA 9071、ASTM D4281、ISO 9377-1 |
| 抽出方法 | 外部抽出（液－液 または 固－液） |
| 抽出溶媒 | シクロヘキサン |
| アプリケーション | 総オイルおよびグリース（TOG: Total Oil and Grease） 総石油炭化水素（TPH: Total Petroleum Hydrocarbon |
| サンプルクリーンアップ | 簡素化された使い捨てカートリッジによる極性物質除去 |
| 試料容量 | 水サンプル 900ml ＋ シクロヘキサン 50ml |
| 測定時間 | 2分 + 2分 バックグラウンド測定 |
| 繰返し精度 | 濃縮係数 18（900：50 mL H2O：溶媒） 0～49.9 mg/L：0.2mg/L 50～299.9 mg/L：0.5mg/L 300 – 1000 mg/L：1.2 mg/L |
| 検出限界 | 0.5 mg/L 水中油（900：50 mL H2O：溶媒） 18 mg/kg 土壌中油 (20 g：40 mL 土壌：溶媒) |
| 測定範囲 | ASTM D8193: 0-1000 mg/L 水中油 (900：50 mL H2O：溶媒) 最大 18,000 mg/L 水中油 (50：50 mL H2O：溶媒) 最大 36,000 mg/kg 土壌中油 (20 g：40 mL 土壌：溶媒) |
| 測定制御 | タッチパネル式ディスプレイによる操作 (8.4インチ) |
| データ保存 | 内蔵メモリ100,000データ |
| インターフェース | イーサネット、USBポート x 4、RS232C x 1 |
| 言語 | 日本語表示対応 |
| 電源 | AC100V 50/60Hz 1.5A |
| 寸法・重量 | 290 (W) × 350 (D) × 340 (H) mm、9.7kg |
ERACHECKシリーズ 紹介動画
ERACHECK 操作説明動画
・サンプルとなる水 900mlを容器に取ります
・50ml のシクロヘキサンをメスフラスコに取ります
・シクロヘキサンを水サンプルの中に入れます
・サンプル容器をよく振り、しっかりと混ぜます
・その後、容器を静置すると水分と油分の二層に分かれます
・容器に水を足します
・シリンジを用い、上層（油槽）を 20ml採取します
・機器の試験条件（TPH または TOG）を選択し、スタートボタンを押します
・まずは溶媒を吸引させます
・次にサンプルを吸引させます
・数分で試験が完了し、結果が画面に表示されます